国際結婚をしても失敗しない人に共通する5つの特徴とは?

近年国際結婚をするカップルが増えてきました。その一方で、国際結婚は失敗しやすいとも言われています。実は国際結婚をする日本人女性で、楽しく結婚生活を送っている人には共通点があるのです。将来国際結婚をしたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

国際結婚の7割が離婚している!思ったより大変な国際結婚

国際結婚は年々増加しており、今では約2万組近い国際カップルが生まれているそうです。けれど、「国際結婚は大変そう」というイメージ通り、毎年結婚するカップルの数に対して約7割の国際結婚カップルが離婚しているのもまた事実なのです。

厚生労働省「平成27年 人口動態調査」をもとに作成

日本人同士の結婚よりも困難なことが多い国際結婚。日本人同士であっても、いざ結婚生活となると、お互いの意見が行き違うことは多々あると思います。そこに文化や習慣の違い、海外生活の不便さなどが加わることで、最終的にうまくいかない人が多いのかもしれません。

けれど、データはデータであってリアルではありません。実際に国際結婚している人の中には、楽しく毎日を送っている、むしろ外国人と結婚したことで得られることは多いと感じているのです。大変なことが多い国際結婚でも、良いことに目を向けられる前向きな姿勢を持つことで、国際結婚だからこそ楽しい結婚生活を送ることができるのではないでしょうか。

国際結婚しても失敗しない人の特徴とは

国際結婚している日本人女性には、共通点・特徴があります。この先国際結婚したい!と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

1|言葉の壁を乗り越えられる

一番の問題は言葉の壁です。国際結婚では本人同士だけでなく、旦那さんの家族や友人との付き合いも求められます。また海外生活の場合、日常の会話ができなくては、生活自体を楽しむことはできません。

言葉は毎日使うことで上達し、努力して覚えることでより自然になっていきます。その一方で、使わなければ衰退していき、努力をやめればそこでストップしてしまうのです。国際結婚で外国人の旦那さんの故郷に移住した人は、その国の言語を使いこなすことが必須になります。旦那さんがたとえ日本語を喋れたとしても、いざという時に周囲と意思の疎通ができなければ、それこそ死活問題です。

最初はできなくて当たり前。そこで卑屈になる、諦めるのではなく、慌てず毎日コツコツと勉強することができれば、必ず上達していきます。そんな努力を続けることで、海外生活や結婚生活をより楽しめるようになり、旦那さんを抜きにしても、言語を使いこなすことができれば、自分の生活に充実感を感じられるようになるのです。

2|違う文化を面白いと感じられる

日本から外国に旅行すると、いかに日本が便利かということに気付かされます。サービスは良い、安全、マナーが良い。そんな日本に比べて、海外生活は不便極まりありません。外国人の旦那さんはそんな不便さに慣れていても、日本人妻としてはイライラすることも多いでしょう。けれど、そもそも日本を中心に考えるのが、外国人の旦那さんにとってフェアではありません。

日本は特別。他の国と日本と比べるのはナンセンスです。日本の便利さのことは一旦忘れて、文化や習慣の違いがあっても「へえ、そんな考え方もあるんだ」と新しい発見を楽しむことができる人は強いです。

新しい文化や習慣に馴染むことは簡単なことではありません。けれど、知らないことを知ることで、自分の幅になる、可能性が増えると考えることができる人は、違いも面白いと受け止めることができるのです。

3|新しいことを学ぶのが好き

国際結婚をすると、様々な面で学びが必要になります。外国語についてもそうですが、旦那さんの国の歴史や文化についてなど、知っておくと役に立つことがたくさんあると思います。

大人になってから新しいことを学ぶには、柔軟性とエネルギーが必要です。旦那さんのため、家族のためというよりは、「自分のために学びたい」という人の方が断然長続きします。

新しいことを経験する、知っていくのが楽しい、自分のためにもっと勉強したいという気持ちで勉強できる人は、「やらされている」感がないので、無理なく学び続けることができるのです。

4|一人で行動することが好き・慣れている

国際結婚での大きな問題が、孤独感です。海外生活であれば孤独は避けられませんし、たとえ日本であっても、外国人の旦那さんの国や状況など、似たような人を見つけるだけでも一苦労です。

「みんながこうしているから」という理由で物事を決めることができないので、自分の決断に責任を伴うことが多くなります。

けれど、元々一人で行動することが好き、一人で旅行や食事をするのに慣れている人は、自分の行動に責任を持つことに慣れています。また、一人が好きという人は、精神的に自立していることが多いです。

日本人の旦那さんとだって、100%理解し合うことは無理です。国際結婚は、相手との距離感を尊重すると同時に、一人の時間も楽しめる人が向いています。

5|自分の意見をきちんと言える

日本人は「察する」ということが得意な民族ですが、海外では言葉にしなければ思っていることは伝わりません。外国人の旦那さんに対して、「言わなくても普通分かるでしょう」というのは通用しません。「普通」がそもそも違っているのです。

「分かってくれて当然」と思うのは国際結婚ではトラブルの素になり、思ったことや自分の意見はきちんと言うのが正解です。海外生活では、とくに自分の意見を持つことが重要で、それが他人にどう思われようと、まずは発言することから始まるのです。

日本に住んでいると、そのように意見をはっきり言う女性は疎まれることもありますが、そんな人は逆に海外生活に向いていると思います。国際結婚では、「あれ?」と思ったその時、遠慮せずに相手に尋ねる勇気が必要。そうでなければ、後から溜まっていたことが爆発して、大げんかにもなりかねません。

ただし、「自分の意見を言う」ことと、「相手を傷つける」ことは全く違います。相手の気持ちを考えながら、「私はこう思うんだけど、あなたはどう思う?」と冷静に聞くのが大切です。ヒステリックになって話し合いもできないのでは、国際結婚どころか結婚生活すら難しいでしょう。落ち着いて相手の気持ちを考えつつ、自分の思っていることはきちんと伝える。そんな大人の対応ができる人が理想的ですね。

国際結婚も日本人との結婚も基本は同じ

国際結婚している多くの日本人女性は、国際結婚ということをそこまで大げさに考えてはいません。なぜなら、「好きになった人が外国人だった」というだけで、最初から国際結婚を目指していたわけではないからです。

日本に住んでいる外国人男性にしても、「絶対に日本人女性と結婚したい!」と思っている人は少数派だと思います。まず自分の経験、キャリア、スキルアップのため。そこでたまたま日本人と恋に落ちた。それだけのことではないでしょうか。

相手のことを思いやって行動、発言する。相手が自分と違っても受け入れる。相手の両親や家族との付き合いの中で疑問があっても、それは仕方ない。すべての悩みは、国際結婚でなくても言えることです。

結婚はゴールではない、ということは皆さんご存知とは思いますが、国際結婚、海外生活の場合にしてもそれは同じ。結婚生活は毎日の生活。当たり前のことですが、毎日が海外旅行というわけではありません。

さまざまな困難を含んでいる国際結婚ではありますが、それは日本人との結婚でも同じこと。失敗する時は失敗してしまいます。

大切なのは、相手を本当に想うこと、だからこそできる苦労や努力、妥協があるということです。これから国際結婚を考えている人は、細かいことは考えず、本気で恋すること、好きになれる人を見つけることから気軽に始めてみてほしいと思います。

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首藤 加奈子
イギリス在住のフリーランスライター。イギリス留学を経てイギリス人と結婚、出産。国際結婚や恋愛、美容について執筆中。ビールが大好きで趣味はパブ巡り。