経験者だから伝えられる!国際結婚の良いところ5つ

筆者はイギリス人の夫と国際結婚をしており、イギリスに在住しています。国際結婚は大変でしょう?と言われることも多く、正直「大変」だけでは済まされないストレスもあります。けれどどんなことにも良い面と悪い面があるものですよね。今回は国際結婚の本当の良さをお伝えしたいと思います。

1|違う文化や価値観を経験できる

なんといっても、国際結婚の良さは「毎日が文化交流」だということです。付き合い始め、結婚当初は驚きの連続で戸惑うことも多いのですが、慣れればそれも面白いと感じてきます。日本とイギリスでこんなに価値観が違うのか!と思うことはたくさんあり、例を挙げるなら仕事、遊び、家族に対する感覚の違いでしょうか。イギリス人は「ホリデーのために仕事をしている」と言われるくらい休暇を楽しむのが上手です。遊びや家族との時間があってこそ仕事を頑張ることができると考えるので、短くても2週間程度の休みは必須なのです。また、子育ては夫婦が二人でやるもので、「イクメン」なんて言葉は存在しません。夕方の公園に行けば、子供と遊ぶお父さんたちであふれています。そんなイギリスの価値観は、日本から来た私にはとても新鮮です。

2|相手を理解できなくても気にならない

パートナーと一緒に暮らしていれば、考え方や物事のやり方に違いを感じてケンカしてしまうことがありますよね。「どうして私の気持ちを理解してくれないの!?」と腹が立つのは、国際結婚でなくても同じだと思います。ただ国際結婚の場合は、相手が自分と違うことを最初から受け入れているので、良い意味で相手の理解が得られなくても「あきらめる」ことができます。違う文化、環境、常識や教育の中で育った二人なので「違って当たり前」と思っているのです。相手が自分を理解してくれない、自分が相手を理解できないと感じても、あまり気にせず「そうなんだ」と流すことができます。

3|子供がバイリンガルになりやすい

両親の第一言語が違うからといって、子供が自然にバイリンガルになるわけではありません。暮らしている国の言語は自然に身につきますが、もう一つの言語は意識して親が教えなければ難しいと言われています。ただ、それでも二つの言語に触れる機会が多いことは事実です。言語だけでなく、文化や習慣、考え方も一つではないので、一つの国に縛られることなく国際的に育つ可能性も高いでしょう。

4|今まで知らなかった世界を知ることができる

国際結婚をすることで、今まで知ることのなかった世界を知ることができます。筆者の場合、イギリスで暮らすこと、英語がしゃべれることで色々な人と出会い、世界は倍以上広がりました。今までとは違った視点で物事が見えてくるので、新たにやりたいことができる、向上心が湧いてくるきっかけにもなります。外国人パートナーと一緒に生活するのは大変なことも多いですが、そうではなく「面白いことが多い」と感じられるようになったことも、大きな成長だと思います。真面目な日本人にとって外国人パートナーの気楽さ、日本人にはない単純さというものに、救われることも多いと思います。

5|外国人夫は日本食にくわしくないので楽

外国人の夫というのは、基本的に日本食のことはよく分かりません。少なくとも味噌汁の出汁がどうの、漬物の味がどうのということはまず分かりません。筆者のイギリス人の夫にとって、日本食は妻の作ったものが基本で、毎回おいしいと絶賛してくれます。日本人が食にこだわるのに比べて、イギリス人夫の場合特にこだわりはありません。ですから「これが日本食」と言われればそれだけで感激し、「レストランより美味しい」と大げさに褒めてくれます。

6|固定観念がなくなる

日本人の自分も、外国人のパートナーにとっても「こうでなくてはいけない」という固定観念は、結婚年数を重ねるごとに自然に崩れていきます。そもそも普通や常識って何?という疑問から始まり、外国人のパートナーと話し合いながら、常に二人で「新しい常識」や「二人のルール」を作っていくことの方が大切なのだと気がつきます。バツイチだから、世間体が、学歴が、といったそれまで重要と考えていた固定観念は本当に大切だろうか?と思い始めるのです。パートナーとの話し合いさえできていれば、他のことはどうにかなる!とドーンと構えることができるようになるでしょう。子供を何人も産んだ女性が「子供なんて放っておいても育つのよ!」と笑い飛ばすのと似ているかもしれません。その時は重要だと思って悩んでいたことも、よく考えたら自分たちには重要じゃなかった、というようなことです。

最後に

いかがでしたか?国際結婚は大変なことばかりがフォーカスされがちですが、こんな良いこともあるのです。夫の国、イギリスに住んでいる筆者がいつも思うのは、相手のことを考えすぎず、自分が心地良いように毎日を送ればそれで良い、ということです。相手を思いやることも大事ですが、相手のことばかり考えすぎても疲れてしまいます。自分の心の健康があってこそ、相手のことが考えられると思うのです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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首藤 加奈子
イギリス在住のフリーランスライター。イギリス留学を経てイギリス人と結婚、出産。国際結婚や恋愛、美容について執筆中。ビールが大好きで趣味はパブ巡り。