心理カウンセラーが教える!夫婦が離婚をしてしまう本当の理由・原因とは?

結婚式というのは、それこそ幸せの象徴のように考えられています。しかしながら、感動的な結婚式をした夫婦であっても離婚をしてしまうことはあるものです。最近では離婚をするのが当たり前……というほどではないにしても、離婚することが特別なことではなくなりました。ただ、恋愛結婚がほとんどの時代であることを考えると、お互いに好きになって結婚したはずです。それなのにも関わらず、なぜ離婚してしまうのでしょうか?ここでは、夫婦が離婚をしてしまう本当の理由・原因についてお話ししていきたいと思います。

1|性格が合わない

夫婦が離婚をしてしまう本当の理由・原因として、まず挙げられるのが「性格が合わない」というものです。実際に「性格の不一致による離婚」といった文言はいろいろなところで見聞きするものです。ただ、性格が合わないから離婚と言われても、イマイチ理解できないという方もいるかもしれません。というのも、性格が合う合わないといった部分はそれこそ結婚する前の付き合っている段階でわかってしまいそうなものだからです。特に、今の時代は結婚前にお試し感覚で同棲をするカップルも増えています。そうなってくると、余計に性格が合わないと言われても納得できないかもしれません。
ただ、どれだけ長く付き合っていても、同棲をしていても、実際に結婚してみないとわからないことというのはたくさんあります。結婚して家庭を持つと、付き合っていた頃のようにはいきません。そこには責任がのしかかってくることになりますので、付き合っていた頃と同じではいられないのです。結婚したからこそのシビアな部分も出てきますので、結婚してお互いの性格の違いが浮き彫りになるということもあります。もちろん、恋人時代は許せていたことが結婚してからは許せなくなるという部分もあるでしょう。
また、結婚をした途端に豹変するといったケースは少なくありません。テレビでも芸人さんが「付き合ってた頃は優しくで可愛かったのに今は……」といった感じで笑いを取っていることがありますが、性別に関係なく、実際に結婚後に豹変するということはあり得るのです。結婚できたということで舞い上がっておかしな方向に豹変してしまうこともありますし、最初から猫をかぶっていて結婚した途端に本性を現したということもあるでしょう。このように考えていくと、性格が合わずに離婚というのは何もおかしなことではないのです。

2|お金のこと

夫婦の離婚の原因としては、お金のことも挙げられます。「愛があればお金なんてなくなって……」といった話はよく見聞きするものですが、結婚生活というのは先でもお話ししましたようにとてもシビアです。責任があるからこそ下手なことはできませんし、生きていくためにはお金が必要です。そのお金のことで揉めてしまうと、やはり夫婦関係を継続していくのは厳しくなってくるでしょう。
お金のことといってもいろいろあるのですが、離婚に至るケースが多いのは、「生活費を渡さない」「浪費する」といったものが挙げられます。
生活費を渡さないというのは、結婚する自覚が持てていないといってもいいでしょう。独身時代のように自分の収入はすべて自分のものという感覚の人間は実際にいるもので、そもそもなぜその感覚で結婚しようと思ったのか疑問です。結婚するということは夫婦でともに暮らしていくということです。もちろん、独身時代の貯金は別といったことはあるかもしれませんが、自分の収入は自分だけのものではなく、本来であれば自分の収入は夫婦のもの、家族のものという意識になるはずなのです。
浪費に関しても、家庭を持っているという自覚の欠如です。もちろん、他の部分に問題があって浪費に走っている可能性もあるのですが、結婚して将来のことを考えればそう簡単に浪費できないものです。この浪費は借金問題にまで発展してしまうことがありますので、離婚の原因となっても仕方がないでしょう。
こういったお金のことで離婚にならないためにも、最初から金銭感覚の合う人とだけ付き合い、結婚すると考えている方もいるかもしれません。ただ、金銭感覚が合えば安心というわけでもありません。というのも、金銭感覚というのはちょっときっかけで狂ってしまうものなのです。例えば、宝くじでちょっとした金額が当選した途端に相手が豹変したということもあるかもしれませんし、遺産が入ってきてから変わってしまったということもあるかもしれません。「お金に目がくらむ」というのは夫婦間でも起こり得ることですし、それが離婚のきっかけになることもあるのです。

3|浮気や不倫

結婚というのは、「この人と一生一緒に添い遂げる」という覚悟をもってするものです。しかしながら、その覚悟をもたないままの結婚であったり、その覚悟が揺らいでしまったりすると浮気や不倫に走ってしまい、そこから離婚に至ってしまうことがあります。基本的に浮気も不倫も許されることではないのですが、恋人関係のときの浮気や不倫なのか、夫婦関係のときの浮気や不倫なのかでは重さが違います。言うまでもなく、後者のほうが重いですし、罪深いのです。結婚に伴う責任はもちろんですが、浮気や不倫によって周りにかける迷惑というのはとんでもないのです。
お互いに本当に好きになっての結婚であっても、浮気や不倫というのは起こり得るものです。もともと異性関係がだらしない相手だったのか、結婚後の生活があまりにも寂しかったから浮気や不倫に走ってしまったのか、浮気や不倫までの経緯はケースバイケースです。
理由はどうあれ、浮気や不倫が大きな裏切りであることには変わりありません。それゆえに、浮気や不倫に走った相手を許せないという気持ちになり離婚を決意するケースもありますし、許そうとはするものの浮気や不倫に走った相手を生理的に受け付けなくなって離婚せざるを得なくなってしまうケースもあります。浮気や不倫を乗り越える夫婦もありますが、離婚の原因としては十分すぎるほどのものです。

4|モラハラやDV

モラハラやDVが原因で離婚をしてしまうこともありますが、モラハラもDVも相手への攻撃であることには変わりありません。精神的な部分への攻撃なのか身体的な部分への攻撃なのかという違いだけです。モラハラもDVも到底許されるものではありません。これらも離婚の原因としては十分すぎるほどです。
モラハラやDVというのは、実際に経験してみないとわからないでしょうが本当につらいものです。もちろん、誰にでもそういう態度を取っているというタイプもいるでしょうが、外面だけは異常にいいというケースもあり、逆にモラハラやDVを受けているほうが悪く言われてしまうようなこともあります。そこから洗脳状態になり、正常な判断ができなくなり、早く離婚すべきなのに離婚までに時間がかかってしまうということも珍しくありません。
モラハラやDVというともともとの気質によるものと思われがちなのですが、これらもちょっとしたきっかけで始まることがあります。結婚した途端に始まるということもあれば、ちょっとした夫婦喧嘩がきっかけになることもあります。モラハラやDVをしている側が異常であることを自覚し、病院に通うといった姿勢でも見せない限り、正常な夫婦関係に戻るのはまず無理でしょう。

5|性的な問題

夫婦が離婚をしてしまう理由としては、性的な問題も挙げられます。いわゆるセックスレスです。恋人時代はラブラブでも、夫婦になってセックスレスというのはよくある話です。これも実際に経験してみないとわからない部分になるのですが、結婚をすると相手を家族として強く認識するようになります。そのため、セックスすることに抵抗感を持ってしまうのです。
当たり前のことなのですが、お互いに納得の上でのセックスレスというのは問題になりません。実際に性欲のない夫婦は存在するものです。問題となってくるのは、どちらか一方が我慢しているような状態です。「本当はしたいのにできない」「本当はしたくないのにしなきゃいけない」というのは、どちらにしてもつらいものです。
また、子どもがほしいのにセックスレスだから子作りができないといったことも出てくるでしょう。子どものことも絡んできますし、セックスレスは誰かに相談しにくい問題です。夫婦でも話し合いがしにくいでしょう。だからこそ、余計にひとりで抱え込んでしまい、離婚という結末になってしまうこともあるのです。

6|親族との関係

結婚というのは、ふたりだけの問題ではありません。それぞれの親族との関わりも出てきますので、ふたりの問題というよりはふたつの家の問題とも言えるのです。それゆえに、お互いの親族との関係が離婚の原因となることもあるのです。
もっともわかりやすい例がいわゆる「いびり」です。結婚前の挨拶ではお互いに良好な関係を築いていたのに、結婚した途端にいびりが始まるということもありますし、妊娠など子どものことをきっかけにいびられるようになるといったこともあります。いびりだけでもつらいのですが、そのいびりから結婚した相手が守ってくれないといったところから離婚に至ることもあります。
親族との関係がいつ歪んでしまうのかわかりませんし、実際に歪んでみないと結婚相手の出方もわかりません。だからこそ、ここで離婚を決意するという方も多いのでしょう。

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妖精社
子どもの頃から心理カウンセラーになりたくて、大学では心理学を専攻していました。卒業後も働きながら勉強を続けて、念願叶って今は心理カウンセラーに。気付いたら物書きにもなっちゃって、趣味に仕事にと忙しい毎日です。

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